平成29年9月定例 農政産業観光委員会

◆昇仙峡グリーンラインの景観確保の取り組みについて

猪  股 私の場合は昇仙峡が地元になります。そんな関係で昇仙峡のグリーンラインについてお聞きしたい。先日、昇仙峡を訪問した際に道路管理者である県土整備部からグリーンラインの通行に支障がある枝とか草などですね、それは伐採されていましたが、道路周辺の斜面に生い茂った木々、また雑草、これが見受けられました。それは観光客に景勝美を堪能し、よい思い出として持ち帰ってもらうために目的地の動線上、これをやはり見合った整備をする必要があると思うんです。景観をよくするためにはね。

 そこでまず、グリーンラインの沿線での景観管理について1点伺います。まず、昇仙峡に向かうグリーンライン沿線で景勝確保のためこれまでどのような取り組みを行ってきたか、その辺をお聞きします。

観光資源課長 まず、グリーンラインの景勝につきましては、道路管理者による整備のほかに、おもてなし森林景観創出事業というのを森林環境部で実施しております。ただ、そのおもてなし森林景観創出事業に関しましては、実は観光部が若干絡んでおりまして、木の伐採とかは森林環境部がやるのですが、その箇所の選定というのを観光部で有識者交えて選定会議というのをやりまして、箇所を観光部で決めて、実際の伐採は森林環境部がやるという連携事業でございます。

 その連携事業におきまして、グリーンラインからの景観確保につきましては、地元甲府市からの要請にもよりまして、平成26年度になりますが、グリーンラインの開峡隧道というところから御岳隧道までの間におきまして樹木伐採や下刈り作業を実施しております。

また、翌平成27年度につきましては、その今のお話ししたところより若干下のほうになるのですが、湯の沢橋から開峡隧道の間におきまして同様の作業を実施しているところでございます。

 

猪  股 私、事業をちょっと間違えたかもわからない。景観の確保ですね。すみません、

ありがとうございました。もう1点。27年度の今、話は聞きましたけれども、今年度の取り組みについてはいかがなものでしょうか。その辺をお願いします。

 

観光資源課長 今年度におきましては、今お話ししましたおもてなし森林景観創出事業というものでグリーンラインではないのですが、グリーンラインより川に近いほうの馬車道というのがあります。その馬車道のほうを同様に伐採等を実施しております。あと、グリーンラインにつきましては、中北建設事務所で年2回、道路管理者が必要と認める箇所につきまして除草などを実施をしていると聞いております。

 

猪  股 なぜこの質問をしたのかというと、大分前までグリーンラインは有料道路でしたね。無料になってから大分管理が違うのではないかなということ。それは金銭的に財政面で当たり前なことだと思いますけれども、できるだけ昇仙峡の入り口ですから、できる範囲の努力をしていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

観光資源課長 観光部だけでなく、県土整備部とか森林環境部も非常に関係する話だと思いますので、そこにも伝えまして情報共有をしていきたいと思います。

◆醸造用ブドウの生産振興の取り組みについて

猪  股 醸造用ブドウの生産振興についてお伺いします。国産ブドウでつくる日本のワインの人気が高まる中で、本県の特産であるブドウを、甲州市では国内外で安定した需要の拡大が見込まれ、ワイナリーからは増産が求められていると聞いています。これに対し、県では本年度、醸造用ブドウの生産振興についてさまざまな取り組みを進めていると思います。この取り組みについて幾つかお伺いします。まず、現在、県内のワイナリーではワインの仕込みが始まっているようですが、今年の醸造用ブドウの作柄はどのようでしょうか。その辺をお伺いします。

 

果樹・六次産業振興課長 今年の醸造ブドウの作柄についてという御質問ですけれども、今年は御承知のとおり6月から7月に非常に雨が少なかったということがありまして、房とか粒が若干小振りだということは伺っております。

ただ、その分、醸造用として見ますと、内容成分が非常に凝縮した良いワインができるんじゃないかという話も聞いておりまして、我々としても今年産のワインの出来に期待をしているところであります。JAの聞き取りによりますと、9月末現在で収穫が約4割程度進んでいるというようなことでして、今、収穫の真っ最中というのが現状であります。

 

猪  股 わかりました。今年のワインも品質のよいワインができ上がることを期待しています。こうした中、国内外で注目される日本ワインは需要の拡大が見込まれておりますが、原料生産はただ増産するだけ推進するものではなく、需要に見合った生産が必要だと思います。そこで県では醸造用ブドウの増産についてどのように考えているのか、または進めていくのか、その辺をお伺いします。

 

果樹・六次産業振興課長 委員御指摘のとおり、農家の経営の安定のためには需要に見合った増産が極めて重要と考えております。このため、平成27年度になりますが、有識者、それからワイナリー、農業団体など、醸造にかかわる関係者が一堂に会し、これから山梨の醸造用ブドウをどう生産していくんだというような話し合いの場を持ちました。その結果、今後10年間の取り組みというものを山梨県ワイン産地確立推進計画というものに定めまして、これに沿って増産を図っていこうという取り組みになっております。この計画では、本県主力品種であります甲州種を10年後には現状より約1,000トン増加させるということを目標にしておりまして、現在、この目標に向けて、一遍には無理ですので、年々計画を立てて増産に取り組んでいるというのが状況であります。

 

猪  股 最後になりますけど、ただいまの課長の説明で、増産に向けた基本的な考えについてはわかりました。そこで、具体的に取り組みというのはどのように進めているのか、その辺を伺います。

 

果樹・六次産業振興課長 さまざまな面から増産に向けて取り組んでおります。まず生産基盤をしっかりしなければいけないというのがあります。これはワイナリーとの長期取引契約、契約栽培ですね、これを前提にしまして、新たに醸造用ブドウの栽培を始める農家に対しまして苗木や棚の改修などにかかる経費を補助しているところであります。

 また、甲州種につきましては、苗木の供給も不足しているという現状がございますので、本年度から新たに県農業振興公社が行う苗木生産に対しまして支援を行い、来年度から何とか供給するような方向に持っていくような状況になっております。さらに、生産基盤はつくってもつくり手がいない、こういう状況も出てきております。これは担い手が年々高齢化してきている。

 そこでさらに人材育成についても昨年から取り組んでおりまして、新たな担い手の育成を目指しまして、昨年度は山梨大学との連携の中で、栽培セミナーというものをスタートさせております。本年度からはさらに、栽培者をより実践的なプログラムで育成していこうというようなことで、就農のきっかけづくりになります栽培体験プログラムをスタートさせているところであります。