平成29年2月定例総務委員会

◆交番相談員設置費について

猪  股 当初予算概要の94ページにあります交番相談員設置費について質問させていただきます。この設置費ですけれども、1億818万円余になっています。

 これはパトロール等で警察官が不在になっている場合、交番に相談員を設置する経費と記載されておりますが、具体的にどのような経費なのか。また、相談員を設置している交番数、または配置人数、その辺はいかがなものかお伺いします。

 

地域課長 平成27年、準中型免許の新設と高齢運転者対策の推進を図るための規定の整備を内容とする改正道路交通法の一部を改正する法律が公布され、来年3月12日から施行となります。この詳しいものにつきましては、お手元にチラシを配付させていただきました。今回の法改正で準中型免許が新設された背景は、全国的に車両総重量3.5トン以上5トン未満の貨物自動車に係る死亡事故の発生率が高いことから、この範囲の貨物自動車による交通事故防止を図るため、免許の種類として準中型免許が新設されたものでございます。

猪  股 人件費という解釈でよろしいと思うのですけれども、交番相談員は、警察官不在時に来訪者の対応などをするということです。このことに関しては、勤務状況はどんなものなのか、どんな運用をしているのか、その辺はいかがでしょうか。

 

地域課長 空き交番対策として導入されました交番相談員の運用につきましては、おおむね午前7時30分から午後8時30分までの間で、1人以上が曜日に関係なく勤務するようになっております。

◆「やまなしで暮らす」魅力発信事業費について

猪  股 課別説明書の政12ページ、「やまなしで暮らす」魅力発信事業費について伺います。人口減少対策において、県では明年度、若年層の転出抑制対策を重点施策と位置づけ、取り組みを強化していくということですが、「やまなしで暮らす」魅力発信事業費において、高校生、大学生などに本県で暮らすメリットや魅力を発信するとの説明がありました。この事業の狙いは何か、その辺を伺います。

 

地域創生・人口対策課長 本県の人口減少におきまして、特に高校生、大学生等におきまして、就職、進学を契機とした東京圏への転出が非常に大きいということがございます。

 県内大学生等を対象に行いましたアンケートにおきましても、やはり働く場、暮らす場として山梨県になかなか目が向いていないことがわかったところでございます。

 本県を暮らす場として見た場合に、自然環境のよさ、また子育て環境のよさ、そういったものをPRしていって、学生にとどまっていただくということで、転出抑制対策として本県の魅力、暮らすメリットをPRしようというのがこの事業の狙いでございます。

猪  股 本県で暮らすメリットや魅力を情報発信するということですが、具体的にはどのように情報発信していくのでしょうか。

 

地域創生・人口対策課長 まず、この事業につきましては、山梨の魅力を伝える冊子、パンフレットを作成したいと考えていて、約5万部を予定してございます。県内高校生、大学生全員に配布をするという形で、まず本県で暮らすメリットや魅力について伝えてまいりたいと思っています。

 また、このパンフレットは、ただお配りするだけではなくて、活用をどのように進めていくのかが重要だと考えています。高校においては、例えばライフプランといったキャリア教育の場で活用していただく、あるいは、大学生等におきましては、就職の場におけます就職相談の場でこの冊子を活用していただいて、山梨で暮らすメリットを発信していくことを想定しています。

 

猪  股 最後になりますけれども、情報発信の内容などについて、転出抑制に向けた効果が上がるように、関係者の意見を取り入れる工夫が必要だと思います。そこで、今後どのように取り組んでいかれるのか、その辺はいかがでしょうか。

 

地域創生・人口対策課長 山梨で暮らす魅力を発信するに当たりましては、やはり学生に響く、学生に対してより効果的に訴えかける内容とすることが非常に重要であるとまず考えています。そのため、具体的に高校生、大学生と密接に日ごろかかわっている関係者の方々、あるいは保護者の方を中心にいたしまして、意見を聞きながら冊子の中身の構成等を考えていかなければならないと考えています。まずそういった冊子をつくるに当たっての検討委員会を設置いたしまして、その中で冊子の構成、またPR方法について、どのような形が具体的かということを考えていただきたいと考えています。

 また、発信方法についても、先ほど想定している内容を御説明いたしましたけれども、この委員会で御議論いただいた内容を含めまして、学生が自分のライフプランをしっかりと考えていただくような発信内容、発信方法を検討してまいりたいと考えています。

 

◆公用車等駐車場整備費について

猪  股 課別説明書の総26、庁内管理費のうち公用車等駐車場整備費について、先ほど甲府信用金庫本店跡地に立体駐車場を整備するとの説明がありました。そこで、ちょっと確認させていただきたいのですけれども、まず新たな駐車場整備の経緯についてお伺いします。

 

財産管理課長 平成27年12月に甲府城周辺地域活性化基本計画策定委員会において、平成31年度から県民会館跡地等の活用を始める方針が示されたところでございます。これに伴いまして県庁の東側駐車場が廃止されるということになるわけですけれども、不足をすることになります駐車スペースを確保するために、旧県立図書館跡地と交換をいたしました甲府信用金庫本店跡地に新たな駐車場を建設することといたしまして、平成28年度の当初予算に地質調査、それから、実施設計の予算を計上したところでございます。

 今般、実施設計等が終了いたしましたことから、建設等に要する経費を予算計上したものでございます。

 

猪  股 先ほど説明がありました、県庁の東側の駐車場なのですけれども、この駐車場は何台分の駐車スペースが現在あるのでしょうか。

 

財産管理課長 現在、東側の駐車場には、本庁の公用車分といたしまして131台、それから、来庁者と出先機関の公用車分のスペースといたしまして75台、合計206台分の駐車スペースがございます。

 

猪  股 そこで、今度新たに建設する駐車場の収容台数は何台か。そして、その収容台数の根拠はどんな考え方でしょう。

 

財産管理課長 新たに建設をいたします駐車場につきましては、3層4段の自走式の立体駐車場を予定しておりまして、186台が収容可能となっております。先ほど県庁東側の駐車場は206台と説明させていただきました。現在よりも20台分減少することになりますけれども、本庁の公用車の20台を裁判所の南側に中央公園がございまして、そこにも駐車場があるわけですけれども、そちら等に移転させることによりまして、県庁構内、それから、新たな駐車場に置ける駐車可能台数、これの総数の確保を図ることとしております。

 

 

猪  股 今後の整備スケジュール、また、整備期間中に来庁者の駐車スペースがなくて困るということ、それと、新たに駐車場完成後は駐車場の場所が県庁の敷地から離れている。それを考えると、来庁者に影響が生じないように利便性を考えなければならないということを感じますけれども、その辺はいかがですか。

 

財産管理課長 まずスケジュールにつきましては、今年の4月から埋蔵文化財の発掘調査を実施しまして、調査終了後の6月から建設工事に着手したいと考えております。12月末の完成を見込んでおります。新たな駐車場完成後に、県庁東側の立体駐車場の解体工事等に着手をすることとしておりまして、整備期間中の駐車可能台数は変わらないということになりますので、工事期間中の来庁者への影響はございません。

 また、新たな駐車場完成後につきましても、来庁者には基本的に県庁構内へ駐車をしていただくということを考えております。新たな駐車場へは、県庁構内の混雑状況などを見ながら誘導をしていくこととしたいと考えています。また、新たな駐車場には、開庁日、県庁があいている日には、整理員を常駐させまして、県庁構内の整理員と連携をしながら誘導をしていただくということで、来庁者への影響が生じないように運用してまいりたいと考えています。